もくじ
はじめに
前回の記事がちょうど1年前ということに気づき時の流れの早さに少々驚きました。今回は勝手ながらUnity Learnで学習できる僕のおすすめのチュートリアルを紹介します。
先日よりCreative Core Pathwayという新しいチュートリアルを学習してきたので、この機会にこれまでに学習したUnity Learnのチュートリアルをリストにまとめておきたいと思います。
もしUnity Learnについて初めて聞いたという方は前回の記事「 Unity Learn Review - New Features」を確認頂けると良いかもしれません。
Unity Learnは無料で公開されているのですが、今回紹介するチュートリアルだけでも相当な数・量のチュートリアルです。コンテンツの言語が英語だというのが、日本人にとっては大きなハードルになるかもしれませんが、チュートリアル部分についてはGoogle等の機械翻訳でも理解できると思います。是非、豊富なコンテンツを利用して学習ライフを楽しんでほしいと思います。
公式の日本語リソースとしてはUnity Japanが提供する「 Unity Learning Materails」があります。こちらは入門者向けというよりは、どちらかというと中級者以上のUnityユーザ向けにステップバイステップのチュートリアルではなくより汎用的なナレッジを提供しているという印象がします。
Unity Learn学習に便利なツール
Unity Learnのような英語チュートリアルのサイトで学習する際に便利な翻訳ツールをひとつ紹介したいと思います。そのツールというのは、ウェブブラウザで使えるGoogle翻訳の拡張機能です。Chromeの場合でしたら、Chromeウェブストアからインストールできます。
分からない単語や文をページ上で選択するとポップアップチッブが表示され、日本語訳をすぐに確認できます。Google翻訳が表示する日本語訳はほぼ直訳に近いですが、とりあえずは理解できると思います。便利なのが、音声で英語の発音が聞けることです。機械音声なのでこれも参考程度だと思いますが、英語の勉強にはとても便利な機能だと思います。
おすすめチュートリアル
メインコース
現在のUnity Learnにはメインとなるチュートリアルのコース(Pathway)が以下3つ用意されています。
- Unity Essentials Pathway
とにかくUnityを始めるための最初の一歩となるチュートリアルです。本チュートリアルの詳細は前回の記事に記載しているのでそちらも参照ください。
- Junior Programmer Pathway
Unityのプログラミング学習ができるコースです。Unityでゲーム開発をしたいということであれば、Unity Essentialsを学習後にこのチュートリアルに進むというのがオーソドックスな学習コースだと思います。本チュートリアルも前回の記事にチュートリアルの内容を記載しているので参照してみてください。
- Creative Core Pathway
Unityの開発で利用する主要な機能について学習できるチュートリアルです。プログラミングがわからなくても学習できる内容です。学習内容については下記の「 Creative Core コースレビュー」にも記載しているので参照ください。
入門向けチュートリアル
ステップバイステップで2D/3Dゲーム開発の学習ができるチュートリアルです。
プログラミング学習
Unityで使用するC#スクリプティングとVisual Scriptingの学習コースです。
Visual Effects
こちらはUnityでのビジュアルエフェクトの作成に関連するチュートリアルで、それぞれのチュートリアルではParticle SystemやShader Graph、VFX Graph、Post-Processingが学習できます。
- Getting started with Particle Systems
- Making Snow with VFX Graph
- Creating fireworks with VFX Graph and ShaderGraph
- Introduction to Post Processing Stack
Mobile Game Development
モバイル開発向けのチュートリアルです。以下のチュートリアルではモバイルゲームによる収益化の基本を学習します。
Creative Core コースレビュー
Creative Coreは比較的新しくて昨年の2021年12月に公開されたチュートリアルらしいです。想定されている学習期間は10週ですのでそれなりに気合を入れて取り組む必要があると思います。チュートリアルで使用しているUnityバージョンは、2020.3です。
本チュートリアルでは、Unityが得意とするリアルタイム3Dのユーザエクスペリエンスのためのゲーム表現の質を高めるための学習内容になっています。すなわち、ゲーム表現に関連するUnityの各種機能を学習できる良質なチュートリアルになっています。基本的にはノンコーディングで実現できる機能を学習・俯瞰していくことになります。
このチュートリアルはゲームを個人で開発している方や独学でゲームを開発しようとしている方などにおすすめだと思います。通常、Unityで実装可能な表現機能を理解していくようなオンラインチュートリアルや学習本は他に少ないので、一からゲーム開発を学んでいる方には表現の質を高めることにつながる機会だと思います。
9つのテーマを学習し、1テーマごとにいくつかのチュートリアルをこなしてそれぞれ最後に課題とミニテストを行って理解を深めていきます。最後にプロトタイプの作成をします。3Dのプロトタイプを作ることになるのですが、結構難しいと思います。実際私も学習時間短縮のためもあり、自分のプロトタイプの作成は省略した部分もあります。おそらくUnity初心者の方は3Dより2Dでプロトタイプを作成する方が難易度は低いかもしれないです。ただどちらにしろ、インタラクションを最初に考えて簡単なものでも実装する必要があります。
以下が本チュートリアルで学習するテーマです。
- Shaders and Materials
- Lighting
- Visual effects (VFX)
- Animation
- Cameras
- Post-processing
- Audio
- User interface (UI)
- Prototyping
ゲームを作りたいけれど、何のゲームを作ったらよいか分からないという方は、このチュートリアルのプロトタイプ作成の反復練習がとても良いモデルになると思います。自分のアイデアを具現化してプロトタイプ化させることができれば、あとは個人のスキルに応じてゲームの完成度を調整するだけのような気がします。技術より大事なのは頭の中にあるアイデアをいかに具体化してゲームとして表現するプロセスを習得することだと思います。
Prototypeの章ではProBuilderとTerrain作成ツールの学習ができるチュートリアルがあります。Unity本や他のチュートリアルでこの2つのツールの説明が掲載されているものは少ないので、参考になるかもしれません。