もくじ
はじめに
Making A Flappy Bird Style Game With Unity Visual Scripting | Work Scape #7
Unity Learnで公開されているLive Session Tutorial(現在は参照不可。)を参考にVisual Scripting(Bolt)を使ってFlappy Birdスタイルのゲームを作ってみたい。チュートリアルビデオは以下リンクのページにて参照できる。2016年頃に作成されたチュートリアルビデオなので、ビデオ内の解説で使用しているUnityのバージョンは5.5だが、Unity 2021.1で問題なく進められるだろう。
Live Training - Flappy Bird Style Game
また、今回のFlappy Birdスタイルゲームの作成過程を早送りで20分ほどのビデオにしてYouTubeにアップロードしている。ページ冒頭にリンクを掲載しているので参考にしてほしい。
本ブログ記事では、チュートリアルビデオの学習内容をベースにFlappy Birdスタイルのゲーム制作の流れをまとめ、C#スクリプトで実装しているプログラム処理についてはVisual Scriptingに置きかえようと思う。Unity操作等、細かい部分で説明が不足するかもしれないので、まずは先のチュートリアルビデオを見てもらうのがおすすめ。ビデオ内の音声は英語だが、ビデオを見ながら理解できるレベルだと思う。使用した各プログラムのバージョンは下記の通りとなる。
- Unity 2021.1.5
- Visual Scripting 1.5.2
Flappy Birdというゲームはベトナム人のDong Nguyen氏が開発し、2013年にリリースされたモバイルゲームである。当時、世界的に人気を博したらしいが、2014年に突如公開を停止したとのこと。それ以来、Flappy Birdスタイルのゲームが数限りなくリリースされることになる。このゲームはスクリーンをTapするだけのシンプルな操作で中毒性のあるゲームプレイが人気を博したそうだ。またゲーム開始後すぐにゲームオーバーになってしまうというゲーム難易度の高いレベルデザインが話題になったようだ。
現在では、「 FlappyBird」というオンラインWebサイト上でWebゲームとして手軽に楽しむことができる。( 1.1)
プロジェクト作成とサンプルアセットのインポート
Unity 2D
では早速、UnityでFlappy Birdスタイルゲームを作っていこう。まずUniy Hubを起動して2Dテンプレートでプロジェクトを新規作成する。( 1.2)
プロジェクトが作成できたら、Unity Editorでサンプルアセットをインポートする。チュートリアルビデオで使用しているサンプルアセットはUnityのAsset Storeから取得できる。Asset Storeで取得したらPackage Managerでダウンロードし、インポートすればよい。( 1.3)
プロジェクトの作成やPackage ManagerによるAssetのインポートの方法は他の記事でも記述しているので、そちらも参照してほしい。
SceneにキャラクターSpriteを配置する
Sprite Asset
インポートしたサンプルアセットに含まれているSpriteイメージのBirdHeroをSprite Editorで3つのSpriteにSliceする。Pixels Per Unitは100がちょうどよいかもしれない。( 1.4, 1.5)
SliceしたSpriteのうち「BirdHero_0」をHierarchyウィンドウにドラッグ&ドロップしSceneに追加する。好みで名前をBird等に変更する。( 1.6)
その他Spriteの追加とSorting Layerの設定
Sprite Renderer
地面(Ground)、背景(SkyBackground)のSpriteをSceneへ追加。それぞれSorting Layerを変更する。以下、各ゲームオブジェクトに割り当てるSorting Layerの設定である。( 1.7)
- Birdゲームオブジェクト: Foreground
- Groundゲームオブジェクト: Foreground
- SkyBackgroundゲームオブジェクト: Background
2D Physicsコンポーネントの追加
Rigidbody 2D Polygon Collider 2D Box Collider 2D
Birdゲームオブジェクトには、Rigidbody 2D、Polygon Collider 2Dのコンポーネントを追加する。 Polygon Collider 2DはSpriteの輪郭に沿ってColliderが自動で設定される。( 1.8)
Groundゲームオブジェクトには、Box Collider 2Dコンポーネントを追加し、 Edit Colliderでコライダーの大きさを調整する。( 1.9)
とてもシンプルだが、ここまででFlappy Birdスタイルゲームの基本的なゲームアートの配置と設定が完了した。次はゲームプレイヤーとなるBirdゲームオブジェクトの動きを設定するためにVisual Scriptingによるプログラム処理を追加していく。