もくじ
本ビデオ教材の特長
The Ultimate Guide to making a 2D strategy game in Unity
Game development & Game art/animation. Create a 2D turn by turn strategy game using Unity 2019, C# and Ps/Gimp.
学習難易度:中級
ゲーム数:1つ
ジャンル:2Dゲーム
最新更新年月:2021年2月
Unityバージョン:2019.3
ビデオ数:Sectionは7つ、ビデオは全部で31個
ビデオ再生時間:合計3h程度
言語:英語
価格:現在(2022/7)で約4,000円(セール時の最安価格は1,400円ぐらい。)
学習期間:1日1h~2h程度の学習で約2週間(※私の場合)
評価:5.0
概要
本講座は、Unityで2Dのターン制ストラテジーゲームを作成するチュートリアルとなります。サンプルゲームの素材となるグラフィックや音楽ファイルはチュートリアル内で公開されているUnityのサンプルプロジェクトをダウンロードすれば一応学習に使用できます。ただし、本講座の主旨としては学習者が自らグラフィックやサウンドを作成することが前提となっており、そのためのヒントやノウハウが本チュートリアルでは提供されています。
解説に使用されているUnityバージョンはUnity 2019.3ですが、2Dの基本的な機能のみ利用しているので最新のUnityバージョンでも問題なく学習できると思います。
私の使用したUnityバージョンは、Unity 2020.3.36f1のLTSバージョンです。
学習内容
Section 1: How to use this course (10min)
本チュートリアルの導入セクションです。インストラクターの自己紹介や以降のセクションで学習するゲームについて簡単に説明しています。Unityのインストール手順などは含まれていません。Unityの基本的な内容については他のチュートリアルで別途学習する必要があります。ゲームで使用するグラフィックの作成にはPhotoshopを使用しています。
Section 2: The foundations (45min)
まず最初にスクリーン1画面分のフィールド・レベルを作成します。サンプルゲームでは特にタイルマップは使用せずにタイル用のグラフィックを複数作成し、スプライトとして画面に配置する方法を使用しています。各タイルイメージをゲームスタート時にC#スクリプトでランダムに表示させる方法を学びます。最終的に将棋盤のような格子状のステージを作成します。
次に1人目のプレイヤーキャラクターを作成します。本チュートリアルでは他のチュートリアルにはない特徴として2Dキャラクターのグラフィックを作成するところから学習を開始します。他のチュートリアルでは通常、グラフィックなどのゲーム素材は既に用意されておりダウンロードして学習に使用するということが多いですが、本チュートリアルでは学習者にグラフィックを作成してもらうというスタンスが見て取れます。この点が本チュートリアルの良いところだと思います。
Section 3: Adding a second player (18min)
本セクションでは2人目のプレイヤーキャラクターの作成と設定を行います。ほとんど1人目のプレイヤーキャラクターと同じ作業になるので細かいところは適宜割愛されています。そしてプレイヤーキャラクター作成後に本サンプルゲームのコアとなる2プレイヤーのターン切り替えシステムをC#スクリプトで実装します。
また、簡単なUIの作成も行っています。オリジナルのグラフィックを使用したカーソルオブジェクトの作成と実装。ステージ上のキャラクターやタイルを浮かび上げるホバーエフェクトの追加。そしてキャラクター選択時、白枠線による強調表示の方法を学習します。
Section 4: Attacking system (31min)
本セクションではアタックシステムの実装を学習し、攻撃時のキャラクターエフェクト等を学びます。体力値と攻撃値の計算プログラムを実装して、ダメージを受けた際の画面の振動アニメーションとParticle Systemによるパーティクルエフェクトの演出方法を学習します。キャラクター死亡時にも同様のパーティクルエフェクトを実装します。
Section 5: UI & extra characters (54min)
本セクションではサンプルゲームのほぼ全てのユーザーインターフェース(UI)作成と実装を学習し、いくつかの追加要素についても取り組みます。最初にステージの背景装飾用のグラフィック(雲や影)を追加し、アニメーション(Animator)を使用して動きを追加します。
主なUIとして2チームの体力とお金の数値の表示、プレイヤーのタイトルロゴ、キャラクター追加のメニューとボタン、そして各キャラクターのステータス表示を作成し追加します。また、UI要素以外に王様、弓兵等のキャラクターの追加方法を学習できます。
Section 6: Finishing our game (17min)
サンプルゲームの仕上げとしてサウンドについて学習します。本チュートリアルではステップバイステップの説明はないですが、オンライン上でのサウンド素材の探し方や、簡単なサウンドの作成方法を学ぶことができます。
用意した音源をUnityで設定する方法を学習し、キャラクター死亡時やキャラクター選択時のサウンドエフェクトやゲームのBGMなどの設定や実装を学習します。
また、本セクションではゲーム終了時の処理についてゲームクリアタイトルの表示やリスタートボタンの表示実装を学習します。
Section 7: Conclusion (4min)
本セクションがチュートリアル全体のまとめとなり、コース完了となります。
チュートリアル完了後の感想
以下のビデオは、今回自分で作成したドット絵のグラフィックを使用してチュートリアルで作成したサンプルゲームのテストプレイです。本チュートリアルのグラフィックを参考にドット絵を作成していますので雰囲気はとても似ていると思います。ドット絵の作成はAsepriteを使用しています。サウンドエフェクトやBGMなどのサウンドは可能な範囲で自分で用意しました。ゲームプログラミングはチュートリアルと全く同じです。
Test Playing 2D Strategy Game In Unity Based On Udemy Tutorial
参考ですが、ドット絵をUnityのゲーム開発に使用する際に個人的に注意している点を記載しておきます。Unityにインポートした2Dスプライトの1ユニットのベースサイズをドット絵に合わせて設定する必要があります。今回は16x16を基本としました。
また、チュートリアル内で作成するアニメーションではグラフィックの拡大縮小をアニメーションに使っていますが、ドット絵の場合、ドットが伸縮してしまうとドットが拡大されて粗くなり視覚的に違和感が生じてしまうので、拡大縮小するためにScaleを変更してアニメーションさせるのは避けた方が無難でしょう。ドット絵を使った移動アニメーションや回転アニメーションは問題ないと思います。ドット絵をアニメーションする場合、キーフレームとなるスプライトを必要な枚数作成するのが基本だとは思います。
既にここまででも言及していますが、本講座は学習者がグラフィックを自分で作成するということを重点においていると思います。単に用意されたグラフィックを使うだけではゲーム開発のコアな部分に近づくことができないように思います。手を動かして自分で作成してみると見える範囲が広がると思います。
本講座の購入前は3時間程度の短い学習コースということもあり、早く終わってしまうかなと思いましたが、実際には想定していた倍以上の学習時間を費やしたと思います。ゲームのグラフィックなどの素材を作りながら学べたことがとても良い経験となりました。グラフィック作成以外にも内容は少ないのですが、Audacityでのサウンドエフェクトの作成方法などは役に立つ内容だと思います。
Unityの基本的な内容は含まれていませんし、チュートリアル内で一度説明したことは反復して説明はしないので、初学者の方には最初に本講座をおすすめはしないです。Unityのゲーム開発入門書などで一度学習してからなら問題ないと思いますし、2Dゲームの開発をしたいという中級以上の学習者にとても最適なチュートリアルだと思います。