もくじ
基本データ
- 書名: インディーゲーム・サバイバルガイド
- 著者:一條 貴彰
- 出版社:技術評論社
- 発売日:2021年11月17日
本書概要
ゲームを動かすためのプログラムの書き方やゲームエンジンの使い方などのゲームの個々の具体的な作り方については学べませんが、それ以外の個人ゲーム制作者がゲーム開発でやるべきことについてほぼ網羅的に学ぶことができます。
本書目次
- 第1章:誰でもゲームを全世界へ販売できる時代
- 第2章:ゲームを「完成させる」ために必要なこと
- 第3章:ゲームを「知ってもらう」ために必要なこと
- 第4章:ゲームを「配信する」ために必要なこと
- 第5章:ゲーム開発を「継続する」ために必要なこと
印象に残った文章
- 無計画に学業や仕事を辞めない (p. 34)
- 市販のアセットの中には、有名なアセット販売サイトで売り出されているにもかかわらず、著作権を堂々と侵害しているものもまれに存在します。(p. 80)
- 開発がノッているからといって睡眠を削ってはいけません。(p. 132)
- 「私はインフルエンサーだからゲームのダウンロードコードを送ってほしい」と求められても、嘘をついてゲームをタダでもらおうとしているだけですので、相手にしてはいけません。(p. 214)
- パブリッシャーによるゲームの販売における利益の配分は、クリエイターの取り分が7、パブリッシャーが3というケースがよくあるパターンです。(p. 278)
読書感想文
具体的なゲーム作りには関係しないけれど、個人ゲーム制作者にとって非常に有益な情報が網羅されているとても貴重な一冊です。ゲーム開発を進めるで地味だけどどうしても必要となるノウハウを知ることができます。
これまでゲーム開発に関するチュートリアルを色々見てきましたが、個人ゲーム制作者がゲームをリリースするのに実際に役立つ知識やノウハウを共有してくれる書籍等はなかなかありませんでした。
現在、ゲームを作り始めるというのは実は意外に簡単です。作ってみたいという意欲さえあれば、適当なPCを使いインターネットからゲームエンジンをダウンロードして、入門用のチュートリアルでちょっとしたゲームを作ることができます。
その次には自分が作りたいゲームを作る。このハードルはまあまあ高いですが、本書でも書かれているようにまずは簡単なゲームを作るのであれば、割といけるかもしれない。だけど、そのゲームを世界に公開できる状態まで完成させてリリースするというのはかなり高いハードルなんですよね。特に個人でゲームを作る者にとってはとても大変だと思います。そのような個人ゲーム制作者がゲームをリリースさせるためのノウハウというのを事前にある程度知っているだけで少し安心ができます。本書はそのような個人ゲーム制作者を少し安心させてくれる本だと思います。
つまり、まとめると個人ゲーム制作者がゲームを開発しリリースする際に本書は必ず役立つガイドになると思います。