もくじ
基本データ
- 書名: ゲーマーが本気で薦めるインディゲーム200選
- 著者:赤野工作 (著), ソーシキ博士 (著), 洋ナシ (著), ロッズ (著), まさん (編集)
- 出版社:講談社(星海社)
- 発売日:2021年12月24日
本書概要
5人のゲーマーがおすすめする200本のインディーゲームが掲載されています。おおよそ2015年ぐらいから2020年ぐらいまでに発表・発売されたインディーゲームを中心に紹介されています。
本書目次
- Part 1 こんなの大爆笑!笑える面白ゲームオモシロゲーム
- Part 2 ストーリーがエモい!感動・泣けるゲーム
- Part 3 アドレナリン爆発!爽快ゲーム
- Part 4 ひとりでまったり のんびりプレイ 癒し系ゲーム
- column 1 PCゲームの世界に飛び込もう!おすすめPCゲーム販売・配信サイト紹介 ロッズ
- Part 5 みんなでわいわい!パーティー&バトルゲーム
- Part 6 スマホでどこでもインディー
- Part 7 中毒性ゲキヤバ!どハマりゲーム
- Part 8 頭をこねこね!集中力求む頭脳派ゲーム
- column 2 itch.ioで誰も知らない海外インディーゲームを見つける為の、個人的な方法 ソーシキ博士
- Part 9 難攻不落の激ムズゲーム
- Part 10 背筋が凍る!心臓に悪いドキドキゲーム
- Part 11 アートワークが美しい!ビジュアル/サウンドがすごいゲーム
- Part 12 ネタバレ厳禁!
- column 3 Steamという巨大マーケットとインディーゲーム 洋ナシ
- Part 13 ザ・マニアック!尖りまくりなゲーム
- Part 14 ゲームで人生を考える哲学的ゲーム
- Part 15 ゲームで世界を考える社会派ゲーム
- Part 16 あなたの記憶に一生残る!忘れられないゲーム
- column 4 貴方にも、インディーゲームをお作りいただきたいのです 赤野工作
読書感想文
本書を通じてインディーゲームにはどんなゲームがあるのか知ることができるでしょう。それぞれのゲーム紹介ページには短い説明は付いていますが、一つ一つゲームの詳細を解説しているわけではないので、インディーゲームのカタログ集と理解すれば良いと思います。ななめ読みしながら、気になるゲームがあれば、ブックマークしておき、あとでインターネットでそのゲームを検索し、各ストアページやゲームのウェブサイトでもう少し詳しい情報を得る。そこでさらに興味が出てくれば、実際にそのゲームを購入して遊んでみると良いでしょう。本書はそんなインディーゲーム初心者に向けたインディーゲームを知るためのみちしるべのような入門書として読むことができます。
紹介されているゲームの一部はモバイル用にしかリリースされていないゲームもありますが、ほとんどのインディーゲームはPCで遊べるので、インディーゲームの主要な販売プラットフォームであるSteamとitch.ioを探索すれば、ほとんどのゲームは見つけられるでしょう。本書に掲載されているゲームプレイ画像は小さくて白黒なので、気になるゲームがあれば、インターネットで調べるということは必須になると思います。ちなみにSteamとitch.ioに関しては本書内でも、それぞれのサービス内容に関する説明が掲載されているので参考になります。
本書で紹介されていないインディーゲームはもちろんたくさんありますし、面白いインディーゲームはどんどん出てきています。Steamやitch.ioで新しいインディーゲームを探して、実際にそのゲームをプレイして面白いと思えるのならば、少し幸せな気持ちになれます。
インディーゲームの定義というのは、結構曖昧なものです。狭い意味で使う場合、それはイコール個人開発者の作るゲームもしくは日本では同人ゲームと言えるかもしれませんが、今では特にグローバル的にはそのように認識している人は少ないでしょう。大手ゲームメーカー社内の小規模なプロジェクトをインディーゲームと呼ぶ場合もあるし、小さなゲームスタジオが開発したゲームを大手のパブリッシャーが販売する場合でもインディーゲームたり得るのであります。
ですので、インディーゲームとは何かと疑問に思う方がいれば、本書をそのとっかかりにすれば、インディーゲームの世界に足を踏み入れることも容易にできるのではないでしょうか。まあでも、そもそもインディーゲームかインディーゲームではないかというのを議論すること自体、あまり意味がないのかもしれません。そのゲームがただ面白くて楽しくプレイできるのであれば、それがインディーゲームであろうがなかろうが、私たちプレイヤーには重要なことでないでしょう。